【高知新聞/社説】日中韓外相会談…70年談話が日中・日韓関係を大きく左右、誤ったメッセージとならないよう慎重に議論を
3年ぶりとなる、日中韓外相会談がソウルで開かれた。焦点だった3カ国首脳会談の開催時期を示せず、関係改善への道のりが依然険しいことが浮き彫りになった格好だ。安倍首相が今夏に発表する戦後70年談話を念頭に、中韓側が日本をけん制する構図に変化はみられず、歴史認識問題をめぐる溝の深さをあらためて印象付けた。とはいえ、首脳会談の必要性で一致し、共同文書に盛り込んだことは一歩前進といえよう。