【神奈川新聞/社説】バンドン演説、「おわび」に言及なし…反省と未来のどちらに比重を置くのか、談話に込める意図を注視したい
安倍晋三首相はインドネシアで開かれたアジア・アフリカ会議(バンドン会議)60周年記念首脳会議で演説し、先の大戦への「深い反省」を表明した。併せてアジアの繁栄に対する貢献も強調。旧日本軍が占領した各国のリーダーを前に、今夏発表する「戦後70年首相談話」の骨格的な内容を示したと捉えられよう。演説で比重が置かれたのは、産業を担う人材の育成といった取り組みによる成長支援、政権が掲げる「積極的平和主義」や「未来志向」に通じる部分ではないか。