【経済】人民元SDR入り リスク伴う「元ビジネス」 中国依存のVWは元決済導入 日本企業も徐々に“侵食”
中国の通貨・人民元が国際通貨基金(IMF)の特別引き出し権(SDR)に組み入れられるのを受け、政府は東京市場を人民元の取引センターにしようとし、金融業界は「元関連ビジネスの収益が膨らむ」と皮算用をはじく。だが、中国経済の失速で元暴落リスクがくすぶる中、無軌道な元取引には危うさも漂う。(藤原章裕)「国内の自動車部品メーカーが独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)から元決済を持ちかけられている」今春、日本のあるメガバンクに驚くべき情報が飛び込んできた。