【領土問題】「尖閣奪還は韓国の独島占拠に学べ」とは…台湾とともに割譲と主張する中国の論理矛盾 下條正男・拓殖大教授
この4月30日、岸田文雄外相と中国の王毅外相が北京で会談した際、王外相は岸田外相に向かって「中日関係は度々谷間に陥った」「その原因は日本側が一番よく分かっている」とし、「歴史を直視」するよう迫った。その背景には、尖閣諸島をめぐる日中間の確執がある。2010(平成22)年9月7日、尖閣諸島周辺で中国漁船が故意に日本の巡視船に衝突し、漁船の船長が公務執行妨害で逮捕された事件が発端であった。