【南シナ海問題】仲裁裁判所の判断にらみ駆け引き活発化、中国「危険な動き」と威嚇
南シナ海で領有権を争うフィリピンがオランダ・ハーグの常設仲裁裁判所に申し立てた仲裁手続きの判断が近く下されるとの観測が強まる中、これをにらんだ各国の駆け引きが活発化している。3日開幕のアジア安全保障会議は、仲裁判断を目前に控え、米国や中国、日本が多数派工作を展開する場にもなりそうだ。中国は東南アジア諸国連合(ASEAN)各国に対し、仲裁判断に同調するのは「危険な動きだ」(劉振民外務次官)と威嚇し、関係悪化もちらつかせている。