【英EU離脱】「パンドラの箱を開けた英国」「中国に頼らざるを得なくなる」
英国の国民投票は、さまざまな意味で番狂わせであった。理性で考えれば、28カ国が加盟し、5億人を抱える欧州連合(EU)に英国がとどまるメリットは極めて大きかった。だが、英国民は離脱に流れた。大英帝国のプライドが、なぜEUという小国集団のいうことを聞かねばならないのかと反発した結果であった。英国が起死回生の道を取れるとしたら、それぞれ13億前後の市場を持つ、中国とインドへの接近と、6億を超える東南アジア諸国連合(ASEAN)の市場との連携であろう。