【南シナ海】仲裁裁判所の裁定は「紙くず」「中国に裁定に従うよう強制してはならない」 中国元外交トップが米で講演、介入牽制
中国の胡錦濤前政権下で外交トップを務めた戴秉国元国務委員(副首相級)が5日、米ワシントンで講演し、南シナ海の領有権問題をめぐってオランダ・ハーグの仲裁裁判所が12日に示す裁定について「なにも重大なことではない。ただの紙くずだ」と述べた。中国外務省が講演内容を公開した。戴氏は「いかなる国家も中国に対し、裁定に従うよう強制してはならない」とくぎを刺し、「とりわけ(仲裁裁に提訴した)フィリピンが挑発的な行動を取れば中国は決して座視しない」と強調した。