【南シナ海問題】オーストラリアへの中国投資に影落とす 豪紙「市民が敏感になっている」
南シナ海をめぐる仲裁裁判所の裁定に中国が反発していることを受け、オーストラリア政府が中国からの直接投資審査で慎重姿勢を強めるとの見方が出ている。「中国寄り」とされるターンブル首相は今月初めの総選挙で議席を大幅に減らした。市民は中国による国内資産買収へ警戒を強めており、政権の対応は難しさを増している。オーストラリアン・フィナンシャル・レビュー紙(電子版)は14日付で、中国国有企業が多くの大規模買収案件に期待を寄せるなか、「非常に微妙な時期」に裁定が出たと指摘した。