【古森義久】2025年までに「米中戦争」が起きると警告した報告書の危険な中身とは? 引き金は尖閣での日中衝突
沖縄県・尖閣諸島周辺の領海に侵入した中国公船(左)に退去を促す海上保安庁の巡視船(同庁提供)「中国との戦争」と題する研究報告書がワシントンの外交戦略関係者たちの間で重い波紋を広げ始めた。その表題どおり、米中戦争の可能性を徹底して調べ、実際の戦争が起こりうるとした趣旨の報告書である。しかもその戦争シナリオが最初も最後も日本の動きが「決定的に重要」だとする点は日本側でも認識しておくべきだろう。