【韓国】<崔順実ゲート>韓国から聞こえる「また巡り逢えた世界(Into the New World)」
朴槿恵政権の「崔順実ゲート」は、確かに興味深い。独身の女性大統領が女性シャーマンに操られていたという怪しげな物語。日本のワイドショーで連日映しているように、商業放送のネタとしてこれ以上魅力的なものはないだろう。しかしこの奇妙な「ふたりの女の物語」は、あくまでも症状であり、問題の本質ではない。今の事態の根底にあるのは、政治、司法、財閥、言論、宗教、教育など、あらゆる領域を複雑にまたがりながら、数十年間韓国社会を動かしてきた権力そのものである。