【朝日新聞】うそのニュースやヘイトスピーチのように民主主義の土台をゆるがしかねない情報は、市民がチェックして取り除く
検索サイト 情報の流通、重い価値
人々の間で情報が円滑にやり取りされることの価値を重く見た判断というべきだろう。検索サイトに約5年前の逮捕歴が表示される男性が、その削除を求めた仮処分事件で、最高裁は訴えを退ける決定をした。容疑は児童買春という強く非難される行いで、今なお公共の利害にかかわる。最高裁はそう指摘したうえで、このケースでは、削除してプライバシーを守る利益が、検索結果が提供される必要性を明らかに上回るとはいえないと結論づけた。