【黒田勝弘】「悲運の皇太子」マサオに一度、やらせたかった
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クアラルンプールで殺害された北朝鮮の金正男氏についてコリア・ウオッチャーはよく「マサオ」といっていた。もともと日本風の名前でどこか親近感(?)があったし、日本のテレビでよく紹介されたその風貌からもどこか愛嬌(あいきょう)があって、憎めない感じだったからだ。ウオッチャーの間では、3代目の世襲後継者になった金正恩(ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄ということで、正男氏の将来には「このまま無事でいられるかな?」という気がかりは当初からあった。