【朝日新聞/社説】米国防費の増額は、中露を巻き込み軍拡を加速。国際協調を学び、「米国第一主義」を慎め
(社説)米大統領演説 危うい軍拡への回帰
米国が世界にどう関わり、いかに国際秩序の安定をめざすのか。今回も、その構想が明確に語られることはなかった。トランプ米大統領が初めて連邦議会で演説をした。就任後40日間の「実績」を強調しつつ、1兆ドルのインフラ投資や大型減税などの方針をしめした。補佐官の辞任や自身の過激発言で政権の混乱が目立つなか、雇用創出や景気浮揚の取りくみを力説することで国民の支持を得る狙いがあったのだろう。