【経済】人民元「基軸通貨」中国の野望は“風前の灯火”…国際化・自由化に逆行する制度変更に非難囂々
人民元を米ドルと並ぶ「基軸通貨」に押し上げようとした中国の野望は「風前の灯火」になりつつある。5月末から6月初めに元相場は大幅上昇し、約半年ぶりの元高ドル安水準を記録。背景には、中国当局が対ドル取引の「基準値」の算出手法見直しを公表したことがある。元安による資本流出に歯止めをかけたい当局のもくろみはひとまず成功したが、当局の裁量の余地が広がる恐れがあり、市場関係者からは「元国際化に逆行する動き」と批判の声が高まる。