【和田秀樹】日本が中国や韓国から劣等視されるようになれば、教育改革を断行した安倍首相の最大の汚点となりかねない
最近になって自民党議員の不祥事が相次ぎ(特に「安倍晋三人気」の追い風に乗って当選した2回生議員が問題になっている)、加計学園問題では発言訂正が繰り返された。野党が頼りなく、与党内部にも敵がいない「安倍1強」と呼ばれる状況での「油断」という指摘があるが、心理学者の立場からも、その可能性は否定できない。しかし、私がそれ以上に油断していると思うのは、日本人の科学技術や学力について、国がほとんど危機感を持っていないことである。