【北朝鮮情勢】ICBMの背景に好調経済 制裁措置の実効性が上がらず、総量管理と対中圧力が重要に
北朝鮮が2度目の大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射を行った背景には、同国の好調な経済状況があるともいわれている。これまでの経済制裁は効果を上げていないのか。制裁強化はどのような形で行うべきなのだろうか。韓国銀行(中央銀行)は7月21日、北朝鮮の昨年の経済成長率が17年ぶりの高水準になったと発表した。韓国銀行によると、2016年の北朝鮮の国内総生産(GDP)は前年比3・9%増で、鉱業やエネルギー部門の成長に加えて中国への輸出が成長を牽引(けんいん)した。