【日台】沖縄に渡った台湾人 「海の彼方」を撮った黄胤毓監督
日本に特別強い関心があったわけではない。日本の大学院に留学したのも、修士号を海外で取得することが台湾ではやっていたから、に過ぎなかった。「日本にいる間に何かドキュメンタリー映画で撮れる題材があるかと思ったとき、台北の大学時代に民族学の授業で聞いてずっと気になっていた話が思い浮かんだ。それが沖縄に渡った台湾人のことでした」と、8月12日公開の「海の彼方(かなた)」を手がけた黄胤毓(こう・いんいく)監督(28)は、すっかり身についた日本語で流暢(りゅうちょう)に話す。