【ソウルからヨボセヨ】歴史の“愛国商業化”で劣化が進んでいる B級低俗な反日映画、足を運ぶ観客が気の毒 黒田勝弘
韓国では夏になると反日・愛国映画が登場する。日本の支配から解放されたのが夏だからだ。映画界も夏休みと映画館での涼み客をあて込んで話題作を発表する。とくに反日・愛国モノはマスコミが飛びついてPRしてくれるから商売になる。今夏の話題作は戦時中に日本の炭鉱で働かされた朝鮮人徴用労働者を描いた『軍艦島』。劣悪かつ過酷な環境下でしいたげられた彼らが抵抗に立ち上がり、最後は日本側との銃撃戦まで展開し日本人をバッタバッタと撃ち殺し脱出に成功する。