【産経】拉致には冷淡、犯罪被害者の自国民に寄り添わない異様さ…「人権」を恣意的に選別している日弁連も魔物だ
せみ時雨の降る時節になると、国の在り方や故事来歴に思いを巡らせ、あれやこれやと心を痛める。昭和20年8月15日以来、日本人のDNAに刻まれた宿痾(しゅくあ)といっていい。島を不法に占拠され、わが物顔で領海を跋扈(ばっこ)され、庭先にミサイルを打ち込まれてもなお、沈黙するしかない現状が眼前にある。狡猾(こうかつ)で粗暴な隣の国々にあざ笑われているのに、「平和を愛する諸国民の公正と信義」とやらを妄信する空気が支配する。