【徐京植】日本ではかつての植民地支配・侵略戦争の「記憶」が系統的に圧殺されてきた まさに「倫理的惨事」である
8月がやって来た。8月は戦争の記憶がよみがえる月。よみがえる記憶と、それを封印、歪曲、消去、美化しようとする勢力との抗争の月である。第二次世界大戦以降、現在まで地球上で大小の戦争が途絶えたことがない。「忘却に対する記憶の闘い」は終始、記憶の側の苦戦が続いている。とくに日本で、そのことが甚だしい。過去1年間の日本では、安倍晋三首相とその周辺(妻やお友だち)による権力の私物化が大きな問題になった。