【田中良紹】安倍政権の「対米従属」と「戦前回帰」に向けられた北朝鮮のミサイル発射は悪夢の第一歩
8月29日に北朝鮮の首都平壌の飛行場から発射された中距離弾道ミサイル「火星12」は北海道の上空を通過して太平洋上に落下した。翌30日の北朝鮮国営メディアはこの発射が米韓合同軍事演習への対抗措置だとする一方で矛先は日本にも向けられた。8月29日は107年前に日本が朝鮮統治を始めた日で、この発射は金正恩委員長が「日本が慌てふためく大胆な作戦を練った」もので、「朝鮮人民の積もり積もった恨みを晴らしてくれたとミサイル発射を担当した戦略軍のメンバーが感謝した」と伝えている。