【神戸新聞】拉致問題やヘイトスピーチが影を落とす在日コリアン社会 かつてなく緊迫した北朝鮮問題が重くのしかかっている
北朝鮮政府が日本人拉致を公式に認めて謝罪し、国交正常化への努力が盛り込まれた日朝平壌宣言から17日で15年。帰国した被害者は5人にとどまる一方、北朝鮮は核、ミサイル実験など、度重なる挑発行為を続ける。娘の帰りを待ち続ける年老いた両親。拉致問題やヘイトスピーチ(憎悪表現)が影を落とす在日コリアン社会。国際情勢に翻弄(ほんろう)されてきた人たちが暮らす兵庫県内にも、かつてなく緊迫した北朝鮮問題が重くのしかかっている。