【北海道新聞/社説】北朝鮮の「脅威」を唱え、国是の非核三原則見直し。「核には核」の発想は北朝鮮に日本攻撃の口実を与える
安保法成立2年 「北の脅威」利用するな
集団的自衛権の行使を容認し、自衛隊の米軍に対する防衛協力を大幅に拡大した安全保障法制の成立からきのうで2年を迎えた。広範な国民の抗議の高まりを無視し、与党が採決を数の力で強行した安保法には、各地で違憲訴訟が起こされるなど今も廃止を求める声がやまない。一方、自民党内からは核・ミサイル開発に狂奔する北朝鮮の「脅威」を唱え、来月実施が確実な衆院選で安保法制定の正しさを訴えるべきだとの声も出ている。