【在日韓国人】少数民族の被差別を描く映画『サーミの血』 ヘイトスピーチなどが横行する現在の日本でも決して他人事とは捉えられない
『サーミの血』 アマンダ・シェーネル監督
「スウェーデン」と聞けば、多くの一般の日本人は何となく平和で幸せそうな国というイメージを抱くのではないだろうか。不勉強なわたしは、即座に「福祉国家」という言葉以外に思い浮かばないほど、スウェーデン=人道的に良い国、という思い込みがあった。だから、この映画を見たときにはまず、スウェーデンに存在する「サーミ人」という少数民族と、彼らに対する激しい人種差別の存在に驚き、そして、差別と抗いながら生きる少女の姿に、動揺した。