【毎日新聞】ナチスの全体主義は、外国籍住民や異なる考えを持つ人に『日本から出て行け』と言うヘイトスピーチの姿勢と共通する
ナチスを生んだ時代にユダヤ人として生きた政治哲学者、ハンナ・アーレントの思想が改めて注目されている。今年は主著の新版が出て、関連書籍コーナーを設ける大型書店も。全体主義と対決したその思想が、なぜ読み直されているのか。安倍晋三政権下の日本社会の現状と何か呼応しているのか。【井田純】(略)
「ナチス政権下では、官僚制度が、既存の法体系ではなくヒトラーの意思をそのまま実現する組織として機能してしまった。