【香山リカ】「心の病ではない」という診断に失望する“自称”発達障害者…自己責任を過剰に問う社会と障害のせいにしたい心理
◆「病気ではない」という診断にガッカリする、自称・発達障害者の心理■なぜ「発達障害」がブームに?
香山リカ氏は、医学の臨床現場の経験を踏まえて、現下日本社会が抱えている問題を言語化する類い稀な能力がある。著書の『「発達障害」と言いたがる人たち』では、自閉症スペクトラム障害(ASD)や注意欠陥・多動性障害(ADHD)など発達障害であるとの自己意識を持つ人が増えている現象について、興味深い考察を行っている。