【朝日新聞】平田オリザ作「ソウル市民」再演 日本の植民地支配描く
日本の韓国併合前夜、ソウル(当時の漢城)に暮らす日本人の一日を淡々と描写した「ソウル市民」を、青年団が22~26日、兵庫県伊丹市のアイホールで上演する。作・演出の平田オリザが、そのスタイルを確立させた初期代表作。続編「ソウル市民1919」との2本立て公演だ。1909年夏、ソウルで文具店を営む篠崎家。朝鮮の生活になじめない母、「リベラリズム」を唱える文学好きの長女、日本人と韓国人の女中たちが繰り広げる無邪気な会話から、「支配者」として暮らす人々の「無意識の悪意」が、あぶり出されてくる。