【信濃毎日新聞】日韓併合以降の朝鮮半島 朝鮮人への差別記録 伊那に貴重文書
満蒙(まんもう)開拓の歴史などを長年研究している伊那市西春近の元教員矢沢静二さん(66)が、1910(明治43)年の日韓併合以降、朝鮮半島で日本人が朝鮮人に行った差別の実態をまとめた文書を同市創造館で見つけた。残飯を食べさせ、無給で長時間働かせた―といった実例を数多く掲載。当時の軍人が日本人に反省を求め、融和への願いを込めて限られた範囲で配った文書で、戦後、全国の市町村役場で戦時機密資料が一斉に焼却処分された中、残った。