【さびついた工業地帯】ラストベルト化におびえる「現代タウン」-韓国一豊かだった蔚山
→世界的な造船業界の激変のみならず財閥の構造的問題も影響→蔚山から現代側が「研究開発を担う人材と利益を持ち出す」との指摘造船世界一の現代重工業で溶接工として15年間にわたり働いたパク・ジンオクさんは2016年に早期退職に応じた。それ以降、3万5000人ほどが同じように同社を辞めるか仕事を失った。現代重工の造船所がある蔚山はかつて、9年連続で1人当たりの所得が韓国一となるなど豊かな都市だったが、劇的な凋落(ちょうらく)に見舞われている。