【朝鮮戦争70年】「平和は自制と妥協、相手の平和なしには自分の平和もない」~文正仁、再び平和を語る
朝鮮戦争70年。未だ終わっていない悲しい戦争だ。人間で言えば古希を迎える、恐らく世界で最も長いこの戦争に、我々はまだ出口を見出せないでいる。2018年に奇跡のように訪れた平和への期待は、2019年のハノイでの挫折とともに蜃気楼となったかのようである。平和とは何だろうか。戦争の不在も平和という。しかし軍事的抑止と休戦協定で得られる平和は、いつでも戦争が再発し得る最小限の「消極的平和」にすぎない。