【ハンギョレ新聞コラム】「日本パッシング」は絶対に不可能だ
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ならば、なぜ日本と協力しなければならないのか。冷戦解体の流れが明らかになった1980年代以降の東アジア情勢の変化を見れば、その必要性を痛感せざるを得ない。1990年9月、韓ソ国交正常化により東アジアに冷戦解体の風が吹き始めたことで、北朝鮮は体制崩壊の脅威を感じていた。キム・ヨンナム北朝鮮外交部長(当時)は、韓国との国交正常化を通告しに来たソ連のエドアルド・シェワルナゼ外相に、「我々はこれまで同盟関係に依拠していた一部の兵器も自主的に用意する対策を立てざるを得なくなる」と述べた。