【朝日新聞/社説】中国の経済 不透明さぬぐう協調を 官民を問わず様々なレベルで一層の意思疎通を図っていく努力が欠かせない
中国経済への不安が広がっている。新指導部には国際協調路線を曲げず、透明性を確保して成長を目指すよう望む。不安の最大の理由は、先月の中国共産党大会後に決まった人事だ。経済に通じた李克強(リーコーチアン)首相、劉鶴(リウホー)副首相らが党幹部の顔ぶれから消えたのに、代わるかじ取り役が見当たらない。改革開放から世界貿易機関(WTO)加盟を経て、市場経済を機能させながら世界に融合していく。