極東の小さな島国・日本が軍事大国を打ち負かした日露戦争 白人の植民地支配に苦しむ世界各地に希望と勇気
【日露戦史】
幕末の1861(文久元)年、ロシアの軍艦「ポサドニック号」が対馬に侵攻し、芋崎半島に勝手に上陸して兵舎や工場、練兵場などを建て、略奪・拉致などの乱暴を働いた。揚げ句は芋崎の租借を要求してきた。この「ポサドニック号事件」は、日本にロシアの軍事的脅威を思い知らせた大事件だった。最終的に、強大な海軍力を持つ英国に軍艦を対馬に差し向けてもらってポサドニック号を追い払ったが、ロシアはその後も南下の好機を伺い続けた。