【イラク】イラクで過激派伸長、国家分裂の危機…宗派にこだわるマリキ首相。シーア派、スンニ派、クルド人を再結集し、挙国一致で対抗を
イラク第2の都市モスルが、黒いシャツに身を包み、ジハード(聖戦)の旗を振りかざす重装備の武装組織にあっさり掌握されたことは、世界を凍りつかせたはずだ。中東の中心に新たな「アフガニスタン」が生まれるという戦略上の悪夢の実現が大きく近づいた。人口200万人の都市モスルは抵抗することもなく、国際テロ組織アルカイダ系の武装組織「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」の手に落ちた。