【国際】駐日トルコ大使、「国連は、世界で起きている危機に対応し切れていない」「常任理事国や拒否権の存在は正しくないのではないか」
トルコのアフメト・ビュレント・メリチ駐日大使は4日、都内の日本記者クラブで会見し、冷戦終結後の変化の中で、「国連は世界で起きている危機に対応し切れていない」と述べ、懸念を示した。大使は、冷戦後の転換点として、2001年の9.11米同時テロや08年の世界的な金融・経済危機、そして11年以降まだ終わりの見えないアラブの春-の3点を挙げ、主要国の役割が低下し、世界政治は極めて複雑な状況になっていると指摘した。