潜水艇タイタン悲劇の責任は誰が取る─オーシャンゲートを相手に訴訟を起こすのは困難、遺族は誰を責めればいい?
<「たとえ死んでも責任は問わない」そんな免責同意書に乗員乗客全員の署名を求めたオーシャンゲート社を遺族が訴えて勝てるのか>《略》
■事故の責任は誰にあるのか
普通に考えれば、5人の死の責任は探検ツアーを企画・運営するオーシャンゲートにあるだろう。しかし法律が責任の所在を複雑にする。ワシントン州エベレットに本社を置くオーシャンゲートは、ツアー中に死亡しても同社の責任は問わないとする免責同意書への署名を、乗員乗客の全員に求めていた。