【社会】「アリナミン」の製法特許、元研究員が発明対価求め提訴 武田薬品工業に5000万円の支払い求める
武田薬品工業が製造・販売するビタミン剤「アリナミン」の製法特許を巡り、元研究員の男性が大阪地裁に民事訴訟を起こしたことが2日、明らかになった。発明時に勤務していた武田薬品に対し、職務発明対価の一部として約5000万円の支払いを求めている。訴えを起こしたのは、兵庫県宝塚市在住の元研究員の男性(73)。製造工程管理部に在籍していた1966年、ビタミンB1成分であるフルスルチアミンから塩酸フルスルチアミンを効率的に回収、生産する製造方法を発明した。