【長野】「素朴で日本の原風景。来て良かった」「歌舞伎も神社もぜひ残していって」…伊那市長谷で中尾歌舞伎熱演、つなぐ地域の誇り
伊那市長谷の熱田神社舞宮で12日、江戸時代から伝わる中尾歌舞伎の秋季公演があった。木漏れ日の差す境内を埋めた約300人を前に、保存会の役者が「人情噺(ばなし)文七(ぶんしち)元結(もっとい)」を熱演。人生の機微に触れる見せ場では、盛んにおひねりが飛んだ。ばくちと酒が好きな左官職人が、家計を案じて遊郭に奉公に出た娘から受け取った金を、川に身投げしようとしていた見知らぬ男に渡してしまう。