【台風26号】伊豆大島の土石流、14世紀の溶岩流跡と堆積した「スコリア」が一気に滑り落ちた
台風26号による伊豆大島の土砂災害について国土地理院は16日、土石流の被害範囲は少なくとも東西約2キロ・メートル、南北200~400メートルに及ぶとの暫定的な分析結果をまとめた。土石流の発生場所は、1338年に起きたと推定される火山噴火で、溶岩流が流れ出した範囲と重なることも判明した。小山真人・静岡大教授(地質・火山学)によると、土石流が発生した場所は、固まった溶岩の上に、その後の噴火による火山灰や「スコリア」と呼ばれる軽石が数メートルの厚さで堆積している。