【紀伊民報】昭和初期の要人テロ、政治家と財閥の横暴で暴発。青年将校らが決起した背景には農村の窮乏が…今の政治状況もそれに似ている
昭和初年には、要人を狙ったテロが続発した。年表を繰るだけで時代の空気が伝わってくる。▼山本宣治代議士刺殺(昭和4年3月)、浜口雄幸首相狙撃(5年11月)、井上準之助前蔵相射殺(7年2月)、団琢磨三井合名理事長射殺(同3月)。続いて7年5月に五・一五事件(海軍将校らが首相官邸などを襲撃、犬養毅首相を射殺)、11年2月に二・二六事件(青年将校らが斎藤実内大臣や高橋是清蔵相らを殺害)が起きた。