【社会】イタイイタイ病、暗部にようやく光…闘い続けた83歳感慨
カドミウム汚染とイタイイタイ病の被害を受けた富山県・神通川流域で多発しているとされながら、これまで救済の手が届かなかったカドミウム腎症。三井金属鉱業(東京)が被害者1人当たり60万円の一時金を支払うことになり、最後に残された公害の暗部にようやく光が当たることになった。イタイイタイ病で祖母や母を亡くし、自身も腎臓機能の低下に見舞われている高木良信(りょうしん)さん(83)=富山市婦中町=は「この救済策が実現するなら、イタイイタイ病問題の解決への大きな一歩になる」と感慨深げに語る。