【話題】「国家転覆さえ夢想する」 ワーキングプア37歳男性の現実
「一億総中流」という言葉は小泉改革以降消え去り、今や「格差」は当たり前の言葉だ。アエラ2005年12月19日号の「ハッピー下流人の優雅な生活」という記事。年収300万円のカメラマン男性(当時27)に「あなたは『下流』では?」と尋ねた記者に、男性はこう返す。「うん、たぶんそうだと思います。まあ、30歳までにどうにかしなきゃとも思いますが、基本的に今が楽しけりゃいい」この翌年、フルタイムで働いても最低限度の生活水準を保てない収入の世帯を指す「ワーキングプア」という言葉が社会問題化。