【社会】ディオバンの臨床試験疑惑:慈恵医大を薬事法違反(誇大広告)容疑で家宅捜索
降圧剤バルサルタン(商品名ディオバン)の臨床試験疑惑で、東京地検特捜部は20日、試験を実施した東京慈恵会医大(東京都港区)を薬事法違反(誇大広告)容疑で新たに家宅捜索した。慈恵医大の試験は「他の降圧剤と比べて、脳卒中や狭心症のリスクを大幅に減らす」と結論付けていた。大学の調査では、バルサルタンの効果を強調する不正なデータ操作の痕跡が見つかった上、販売元の製薬会社ノバルティスファーマ(港区)の社員(既に退職)に統計解析を任せていたことも判明していた。