【金融】物価上昇を喜べない市場、日銀の追加緩和がさらに後退で株安要因に
[東京 27日 ロイター] - 日本の物価は順調に上昇しているが、市場は素直に喜べないようだ。日銀の追加緩和期待が後退するだけでなく、引き締めに至る「出口」の思惑も強まるため、株安・円高要因になりやすい。デフレ脱却は日本の悲願でもあるが、賃金が上がらない中でのインフレ高進は消費にも悪影響を与える。長期金利は低下しており、市場全体が本格的に物価上昇や金融引き締めを織り込み始めたわけではないが、金融相場の波乱要因となってきた。