【歴史】常任理事国の議席「棚上げ」模索=中国代表権問題で日本 24日公開の外交文書
中国と台湾が争った国連代表権問題に絡み、日本政府が1971年、安全保障理事会常任理事国の席をどちらに認めるかについて「棚上げ」を模索していたことが、24日公開された外交文書で分かった。台湾の国連脱退を防ぐのが狙いだが、文書からは将来の日本の常任理入りにつなげたいとの思惑も垣間見られる。(肩書は当時)文書によると71年2月の日米協議で、外務省課長が米側担当者に「暫定的措置として中共(中国)、国府(台湾)双方を国連メンバーとする案が省内で検討されている」と紹介。