【安倍外交】日本は「玉虫色」、中国では「勝利」…日中で分かれる合意文書の評価、未だ脆弱な日中関係に残された“宿題”
写真=握手する安倍晋三首相(左)と習近平総書記。
■ひとまずこれ以上の関係悪化は避けられるか
「不正常な関係から正常な関係に戻す第一歩という意味で、大変重要な会談だった」(宮本雄二・元駐中国特命全権大使)「長く存在してきた複雑な問題が1回の会談で解決するわけではない。だが、小異を残して大同に就くことが重要で、『小異』をこれ以上大きくしないことに双方が同意したのは、大きな前進だ」(高原明生・東京大学大学院法学政治学研究科教授)約3年ぶりに開催された日中首脳会談。