【医療】臓器提供の女児は「デバイス・ラグ」の犠牲者 小児用補助人工心臓が承認されていれば…
2015.1.16 05:00
心臓移植までの間、低下した心機能を補い、患者の命をつなぐ補助人工心臓は、海外で使用可能な医療機器なのに日本で使用できない「デバイス・ラグ」の象徴とされてきた。特に20キロ未満の子供が安全に使える小児用補助人工心臓は、今も国の承認を得られていない。重い心臓病「拡張型心筋症」を患い、心臓移植に生きる望みを託しながら13日に大阪大病院で脳死と判定された6歳未満の女児は、そんな「デバイス・ラグ」の犠牲者でもあった。