【科学】「電子密度のゆらぎ」増大が鉄系超電導の原因に-東大が理論計算で証明 [日刊工業新聞]
掲載日 2015年01月16日
東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻の三澤貴宏助教、今田正俊教授らの研究グループは、鉄系の高温超電導体の超電導が「電子密度のゆらぎ」の増大によって引き起こされるという証拠を、スーパーコンピューター「京(けい)」を使った理論計算によって明らかにした。三澤助教らは、鉄系超電導体を第一原理計算によって理論解析し、従来はあまり重要だと思われていなかった一様な電荷感受率と呼ばれる、電子密度のゆらぎの増大が超電導の原因であることを見いだした。