【医療】鼓膜を再生、治験実施へ 神戸の医療財団
先端医療振興財団(神戸市)は12日、京都大病院や慶応大病院と共同で、中耳炎や外傷で鼓膜に穴が開きふさがらなくなる「鼓膜穿孔(せんこう)」の患者を、鼓膜の細胞を再生する療法で治療することを目指す治験を国内で初めて実施すると発表した。従来の手術による治療より短時間で済み、患者の負担が軽いのが特長という。財団によると、治療では、穴の開いた部分を、鼓膜の細胞を増殖させる物質を含ませたスポンジ状の微細な素材でふさいだ上、乾燥や感染を防ぐ働きのあるのりで覆う。