【社会】「汽水の湿地だけに生息」 震災の津波から逃れた珍しいトンボの生息地 消滅の危機に
ヒヌマイトトンボという小さくて珍しいイトトンボがいる。大きな川の河口付近、海水と淡水が微妙に混ざり合う「汽水」の湿地だけに生息している。海水のように塩分が高すぎても生存できず、逆に淡水になれば、今度は他のトンボ類との競争に負けてしまう。■海水と淡水が混ざる場所で生きるヒヌマイトトンボ
そんな微妙な場所が都合よくあるのかと言われそうだが、ヒヌマイトトンボはかつて東京や神奈川、大阪を含め、本州から九州にかけて広く生息していた。